意外と知られていない鉄骨鳶の仕事と言えば?
鉄骨鳶は、建築現場で建物の構造を支えるための鉄骨の設置を行う作業員というイメージが強いですね。
特に10代後半20代の若いスタッフが1日を通して、そういった作業に没頭するといった印象が強いかと思います。
建物の鉄骨を組み立てるイメージが強いかもしれませんが、実は鉄骨鳶はそれだけではなく、建物の設計やプランニングにも深く関わることがあります。
鉄骨鳶は、建物を構成する鉄骨のみならず、その鉄骨を組み合わせる際の配置や構造についても考える必要があります。
現場の状況や建物の用途に応じて最適な鉄骨配置を検討しなければいけません。
1つとして同じ環境はなく、ときには狭い敷地内で高層階の建物を建設しなければいけないなんてこともあります。
そういった意味では、ただ単に力仕事を行う業務ではなく、建設する上での耐久性や耐震性についてもしっかりと考慮しなければいけない仕事と言えるでしょう。
建物の耐震性や安全性を確保するために、建物設計士や構造設計士と協力して、建物全体の計画を立案することもあります。
幹部クラスになると、むしろこのような企画設計の仕事がメインになります。
鉄骨の配置や設計に関する知識やスキルを活かし、建物プロジェクトの立ち上げから完了までをトータルで管理することが求められます。
もちろん若いうちは、まずは組み立てる作業に没頭する形で良いですが、年齢を重ねるにつれて、そういった全体の仕組みについても、理解を深めると良いでしょう。